田口淳之介氏(元KAT-TUN)がプロデュースする本格レストランの内装設計デザインをさせて頂きました。(公式リリースはこちら)
内装設計とデザインについて
お店のコンセプトから考える。
海外料理に日本の食材と技法を組み合わせた「フュージョン料理」を提供し、渋谷という若者の中心地でスクランブル交差点の様にカルチャーや人々が混ざり合い、その中で生まれる刺激や幸せを感じてもらいたいという思いが込められています。
コンセプトに対する内装デザインのアプローチは?
「伝統や文化・混ざり合う・織りなす」といったキーワードを上手く表現する為にはどの様な内装デザインにするのが相応しいのか考えた結果、ラタン(藤)でアプローチすることにしました。
ラタンは職人の手作業で1本1本丁寧に編み込まれた伝統あるマテリアルです。この「混ざり合う・織りなす」の表現に加え、さらに内側から光らせることで「コンセプトをお客様へのメッセージとして輝かせる」ことを考えました。
照明器具として昇華したラタン
「ラタンを光らせる」のはどの部分にするか?という事を考えた時に、ソファ席でお客様を包み込むのと同時にお客様を美しく照らせる構成としました。L字にした理由は意匠性だけでなく、窓側に最も席数が多く確保できる様考えられた効率的なレイアウトでもあります。
カウンター席も
店内に入って正面にあるカウンター上もラタンを光らると同時に収納力を兼ね備えています。ソファ席と同様に意匠性だけでなく機能性を持たせることも設計デザインを行う上で重要です。
最後に、内装設計を行うインテリアデザイナーとしての思いを。
インテリアデザイナーという職業は「デザインを通して伝統や文化を人々へ知ってもらう事ができる」素晴らしい職業であり、これらの産業が衰退しない様共に創意工夫し合うべきだと考えています。私の出身地である広島には1926年(大正15年)から続くラタンの専門店があるため、このお店のものを使用させて頂きました。これからも素敵な伝統工芸を空間の中で輝かせることが出来れば幸いです。
INFO
名称 :JUNNO’S TABLE
場所 :東京都渋谷区宇田川町12-7 渋谷エメラルドビル7階
デザイナー:MASANORI GOTO
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